ごあいさつ

 ここ数年間、障害者に対する社会の接し方が急速に変わって来ました。障害者用トイレの新設や駅・道路における誘導タイルの設置など、障害者に優しい街造りが進んでいます。しかしよく見ると、これらの施策は主として身体障害者に向けられたもので、知的障害児(者)はこの間、取り残された形になっています。知的障害児(者)に対する社会的偏見も未だ根強く残っています。
 私達、松の花基金はこうした恵まれない知的障害児(者)の方々に焦点を合わせ、ささやかなご支援をさせて頂く社会福祉法人です。
 みなさんは松の花をご覧になった事がおありですか。小さくて目立たない地味な花が沢山ついています。私達はこの松の花のように、小さな善意を沢山集めてそれをまとめ、知的障害児(者)の方々にお届けする活動を続けて40年を迎えました。1年当りの金額は僅かですが、創設以来のご支援額合計は1.6億円に上ります。
 どうか、どれ程小さい金額でも結構ですから、皆様のお気持ちをお寄せ下さい。
 一方、助成を希望される方(主として知的障害児(者)施設)はご遠慮なく御申出下さい。
 何分にも小さな基金ですし、働く者は全員ボランティアなので、大した事は出来ませんが、私達は自分たちの出来る事を精一杯続けていく所存です。皆様の温かいご支援を切にお願い申し上げます。
理事長 長坂 健二郎

ご案内

基金の名称の由来、「松の花」は一年中緑を絶やすことなく、しかもその花は地味でちいさく、沢山集まっています。大勢の方々の善意を結集し、目立たないながらも常に活動する基金にふさわしいと考えております。
■ 法人概要
名称 社会福祉法人 松の花基金
法人設立・認可 昭和60年1月
基本金 361百万円
■ 設立の趣意
松の花基金の発足〜創立者長坂花子の想い
松の花基金は、創立者故長坂花子と子供4人の兄弟姉妹の醸出により発足しました。
一族の中に知的障害児(者)がいることもあり、知的障害児(者)の方々に福祉事業を通じて支援したいとの想いから、一族の資産を持ち寄って松の花基金を設立しました。
一族からの醸出を基金として、その利息収入等を財源に、知的障害児(者) に係る事業の助成、同関係福祉に関する調査研究に対する助成および同付帯事業に対する助成等を行ない、知的障害児(者)の福祉向上に微力を尽くしたいと考え、社会福祉法人松の花基金を設立しました。(設立趣意書抜粋)
故長坂花子は、明治25年創業の長い歴史を持つ長坂商店の3代目として個人店主から現在の株式会社長坂不動産を設立、事業を大きく成長させました。

理事及び評議員

理事長 長坂 健二郎
理事 畠 敏夫
理事 二木 鋭雄
理事 伍藤 忠春
理事 鈴木 真理子
理事 長坂 晟
監事 平井 拓雄
監事 阿部 克巳
評議員 北郷 勲夫
評議員 橋 透
評議員 吉岡 則重
評議員 山下 泉
評議員 日高 久
評議員 山ア 邦充
評議員 安井 肇

法人沿革

創立者と子供4人の兄弟姉妹の計5名が賛同し、基本金を醸出
昭和60年1月5日 厚生大臣より同醸出を基本財産とする社会福祉法人 松の花基金の設立認可を受ける
昭和60年1月19日 設立総会開催 初代理事長 長坂花子 就任
昭和60年4月 第1回 助成事業の助成申込の受付開始
令和5年11月 連続、第39回助成金交付決定

事業内容

第二種社会福祉事業
知的障害児(者)の福祉に関する事業に対する助成